脊柱管狭窄症でも歩いて良い?悪い?正しい考え方
歩くことは必要。大切なのは歩き方
脊柱管狭窄症の方から、必ず受ける相談があります。
「歩くとつらいのですが、歩いてもいいのでしょうか?」
結論から言うと、
歩くことは必要です。
ただし、歩き方と量がとても重要です。
痛みは神経が伸ばされることで起きる
多くの方は、「狭いから神経が圧迫される」と考えていますが、
実際には 神経が引き伸ばされるストレス が症状に関係していると考えられています。
脊柱管が狭くなると、背骨は前屈(前かがみ)でバランスを取ろうとします。
その結果、
- 腰椎が後ろに滑る
- 骨盤が後傾する
- 股関節が使われなくなる
→ 神経がたわまず 引っ張られる状態 になります。
これが歩行中の痛みやしびれにつながります。
「歩いているうちに少し楽になる」のはなぜ?
最初は痛いのに、続けると少し楽になる方が多いのは、
- 関節液が循環し始める
- 神経周囲の組織が温まる
- 歩行リズムで姿勢が整う
という 生理的な回復反応が働くから です。
ただし、
かかとで強く着地する・腰が反る・膝をロックする
という歩き方では、これらの反応が働かず、むしろ悪化します。

股関節の使い方が鍵
狭窄症の方は、股関節がうまく使えていないことが多く、
- 足だけで歩く
- 太ももの裏が突っ張る
- 片足で支える時間が長い
といった癖があります。
股関節が使えるようになると、
- 骨盤の揺れが戻る
- 背骨のしなりが出る
- 神経のたわみが回復する
→ 痛みが出にくくなります。
楽な距離・ペースから始めること
実際にどれくらい歩けばいいの?
「毎日1万歩」などの基準は不要です。
狭窄症では、
- 楽に往復できる距離
- 痛みが残らない量
から始めます。
当院では、
- 50m × 数回
- 自宅前往復
- 休憩を挟む歩行
のように、細かく調整します。
「長く歩けるようにすること」より、
正しい使い方で痛みなく歩けること が先です。
整体イバラキの森での考え方
整体イバラキの森では、
ただ「歩きましょう」とは言いません。
- 歩行観察
- 股関節の動き
- 足裏の接地
- 体の揺れ方
- 姿勢の変化
を確認し、
その人に合った回復しやすい歩き方を提案します。
歩行は薬でも電気治療でも得られない、
人の身体に備わっている回復システムです。
正しく歩けるようになると、
自然に痛みが減り、「日常生活に戻れる」人が増えています。

